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弊社は7月も在宅勤務になりました、ラッキーアンラッキー。

 

土曜は伊勢丹で買い物をした。久しぶりに買い物をしたからか、ぐるぐる回っているうちに何が欲しいのかわからなくなって、そもそも買い物をする必要があったのかもわからなくなって足は疲れて悲しくなった。でも赤い靴とシャツを選ぶ気力は残ってた。赤い靴っていう絵本を小さい時に読んでから、赤靴の怖さと魅力は今のいままでずっと頭の片隅にあったから人生で初めて赤を買ったのが特別に思える。怖くないくらい大人になった。ピカピカのエナメルで見ているだけで嬉しくなってきた。たくさん履いて柔らかくして走ったりしたい。

この期間の間にお金の使い方をよく考えるようになった。初めは安いものを買わないようにしようという気持ちだったけど最近は物欲さえもなくなってきた。久しぶりに買ったものが高価だったから後悔したらやだなと思っていたけど、2日たっても全然ならない。よい買い物だった。ボーナスが入ったからお母さんに財布を買った。伊勢丹に住みたいと毎回思う。

 

夕方はえんどうさんと平井でお茶をした。平井の喫茶店は本当に居心地が良い。かなり大きい壁掛けのテレビでチャップリンが流されてた。こんな生活になじみのある喫茶店で白黒サイレントの映画が流れてるのは意外に思うかもしれないけれど、ここに来る人たちはみんな良さそうな顔をしているから納得できる。鏡貼りの壁に広い店内は相変わらずだったけど、ここも禁煙になっている。えんどうさんは二日酔いでつらそうだった。最近お酒を飲むと翌日が辛いのはめちゃくちゃわかるので、かわいそうだった。コーヒーを飲んだら新小岩駅まで歩くことにした。

平井と新小岩が隣同士っていうのはかなり意外。でも歩いて30分もかかる、これも意外。大きな川がある街はいいな。土手から見下ろした景色と、見上げた景色はどっちも開けていてただただ清々しい気持ちになった。犬を無理やり散歩しているおじいさんと、野球少年たちと川のギリギリのところでご飯を食べてるカップルと…道を歩いているだけではすれ違う人を想像することはあまりないけど、同じ道に立っていないだけで急に世界がミニチュアになったように思えてしまうのはおもしろい。わたしの地元は最近かなりミニチュア感を増してきているから、いつゴジラに壊されてもおかしくないと思う。

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日曜は久々に『冷たい熱帯魚』を見た。たぶん4回は見てる。初めて見たのは大学1年生のときに先輩の家だった気がする。みんな寝てしまって借りてきたやつを見切れなかったのが残念で1人で再生したのを覚えている。見終わった後も始発まで時間があって暇だったから繰り返し見た。映画に対する自我の芽生えがきっとこの時だったと思う。これを選んだ先輩たちはイケメンで優しいけど特別おもしろいわけでもなかったから、いま思えばわたしに見せて怖がらせようとかそういうことをしようとしていたのかもしれない…これはかなり偏見のある発言だな。

プーシキンの小説を読んでいるけど、もはや古語の世界だから読解に時間がかかりすぎる。ニュアンス読みをしようと思えば速いけれど、古文のニュアンス読み、別名妄想読みをした結果全く別の話を作っていたことを思い出すとしっかりしようという気持ちになる…が、疲れて全然読めません。

 

保坂和志『草の上の朝食』よんだ、空気階段の踊り場を#1からきいている、いまは8が終わった、現代落語論半分のこってるから読もう