白い城ができた
最近は寝つきがあまり良くなくて、浅い眠りを繰り返して朝を迎えることが多い。今日も変な夢を見た。子どもの頃に大量殺人の現場を生き抜いているという過去を持っている自分が、今になってまたクローゼットの中で殺人鬼から身を潜めているシーン。あの時をやり過ごしたから今回も死ぬことはないと頭のどこかで思っていたところ、とうとう目の前に殺人鬼が来て、"なんで自分が選ばれたものだったような気がしてしまっていたんだろう…"と過信に気づき殺された…ところで目が覚めた。最悪だ。
思えばコロナウイルスがあんなに流行っていた去年の夏、自分には関係ないものとどこかで思っていたけれど結局感染したときの感じ少し似ている。急に世界と自分の距離が近づいて驚いた、と同時にどこかほっとした気になったのが浅はかでなんだか嫌になる。
2021年は221時間しか音楽を聴いていない、とApple Musicが教えてくれる。1日1時間も音楽を聴いていなかったらしい。ラジオとTverのためと言い聞かせながらもあまりにも恥ずかしい。今年はもう少し考えないと!
1番聴いた曲は柴田聡子「雑感」、アルバムは森島慎之介「最近」。少ない時間だけど最近の、昨年のわたしにはフォークソングが必要と思う。生活と人生の天秤がうまくいかなくなっていたのが良くなるような気がする。
2021年は1人暮らしを始めたのが1番大きかった。今後少なくなっていくだろう人生の転換点を1つ召喚。川がある小さな下町だ。ほんとうに居心地がいい。白いそこそこの広さの部屋、大きいベランダ、とても日当たりが悪い。生活がくっきりと自分に迫ってくる。迫ってくると案外逃げないものなんだと知った。人生までも近くなったように一瞬思ったけれど、こちらは生活がわかった瞬間にかなり遠のいた。2022年はこれについてしっかり考えたい。
お笑いがわたしの日常を明るくしてくれるおかけでとても毎日が楽しい。ただそれまでにしてきたこと、映画や本を読むことができない。どうしてこんなにバランスが悪いんだろう。と思っていたら今日は一日集中して小説を読んだ。久しぶりに1冊読み切った。
川上未映子「夏物語」
家族と離れてうまく距離をとれるようになった。ありがたさもよくわかった。なんなら少しホームシックにもなる。実家の日当たりが恋しい。でもこれでよかったと思う。新年すぐに家族にあって、友達にあって嬉しい。
土井さんの目があんなに綺麗な色といままで気づかなかった。何を見ていたんだろう。
もぐらが笑うだけで幸せ!