信じる者は救われる?
8月が夢だったかのようにすぎていってしまった。二度と戻らない2020年8月…!
忙しいというのは頭の中の話で、物理的には問題ないのに自分の部屋に帰ってきたときに別のことを考えられる余地もなかった8月…!
今後の人生では上手く対応していきたい。勉強になった。
無音の状況では自分の空洞と向き合ってしまう怖さがある。ラジオや映画は今まで自分の趣味として純粋に楽しんできたものだったのに、無音をかき消す何かになりさがってしまった。起きた瞬間にラジオをつけて、仕事の間も人の会話を流し、聞くものが無くなったら見もしないNetflixをつける。
本当にひどいことをしてしまった…。
日曜に空気階段のラジオを聞いてやっと息ができる。えんどうさんと電話をしたり、直接会わないとなにも考えられない。会社にいかないと仕事ができない。あまりにも何かに頼りすぎていたんだと
やっと落ち着いてお風呂に入ったりできるようになって友だちとも遊ぶ元気が出てきた。
本『人生エロエロ』『ラブノーマル白書』
ラジオ『MJ ラジオアワー』
読めば読むほどこんなに特別な人間になれなかった自分はなんなのかという気持ちになる。でもそれ以上に気楽さに心安らぐ。
"純正"のエロ本にそもそも出会う機会もなかった人生を恥じてしまう。そもそもこれはバタイユのエロティシズムと同義の本。もっと世のルールと離れた場所で生きていきたいと思っていそうなのにその中で自由を謳歌することを楽しんでいるのだから、リスペクトをするしかない。
星新一『夜のかくれんぼ』
読みやすい。本が読みたくて買ったけど申し訳ない気持ちになる…
古屋兎丸『Palepoli』
ガロの一部ではわからないくらいすごい。
昔は純粋に心酔していたけれどだいぶ冷静にみれるようになってきた。こんなことを描ける人が集英社の人気漫画を描いたりもできるのだから職業的にあっていたんだろうという感情。
ひさうちみちおの『向日島の午後の秘事』も合わせて買ったけど、完全に一致する描写があって図らずともガロ系統の作家を理解する瞬間があった。
古屋兎丸のことは一生好きだけれど、丸尾末広のことを完全には知らずにいていいのかという気持ちになっている。
Netflixの功罪については思うところがある。信じるものは本当に救われるのだろうか…