0501(無い日)

きょうからゴールデンウィークだ!ジーダボ!(ゆーさんはGWのことをジーダボと呼んでいる。直接聞かないのが悲しい。)

相変わらず時々家から出て散歩をしたり、ドライブをするくらいで、模様替えをした部屋を眺めているだけで1日が終わるけれど、きょうは12じくらいに起きてすぐ"無い日"だと思った。

"無い日"だから無かったこととして過ごせると思うと、無敵になったような気がしてくる。本を丸々一冊読むことや、映画を見ることへの抵抗、このおかしな抵抗がまったくなくなったので不思議と安心に包まれ穏やかな春を過ごした。気づいたら外は暗く、鏡のまわりのライトが中心になっていた。それでも"無い日"だからなにも怖くなかったし、こんなに楽しかった日は久しぶりと思えた。

高橋源一郎『さようなら、ギャングたち』

筒井康隆が好きなわたしにとって嫌いなはずはなかったのに、長いこと置き去りになっていた。三部構成のうち一部と三部はほんとうに楽しい。とくに一部はすごい!詩の小説でもなく、詩に仮託した小説でもなく、詩と小説だから。途中でなんだか読んだことのある節があるぞ、と思って、Filmarksで見たことがあるような、たぶん『勝手にふるえてろ』だ、かがただと思ったけど無くて、かがたにLINEした。正解だったからちょっと嬉しかった!保坂和志を薦められた、河野くんと保坂和志で友だちになったらしい。いいなと思ってAmazonで注文した。

佐藤真『SELF AND OTHERS

シャイニングの双子のやうなジャケット。

寝ても覚めても』で牛腸茂雄の写真を見ているところがあって(よく考えたら麦と亮平のことを示唆してたのか)、それからみようみようとやっと見た。あまりにもすごい部分があってなんだか怖くなってきた。個人の時間〈とき〉に焦点を当てていること自体がすごい。個人に思いを馳せようとしたら少し怖くて踏みとどまるから。ボルタンスキーを見たときと同じような気持ちになった。

 

はえんどうさんと電話をした。BTSの夢小説byアメリカ人?によって執筆されたもの、を一緒に読んだ。登場人物の行動や着ているもののディテールがあまりにも細やかで、翻訳しているときにかなり楽しい気持ちになった。おもしろい遊びだった。わたしは1チャプターの1/6くらいしか読んでないのに、なんかめちゃくちゃ達成感あった。残りの量が膨大すぎるけど続きが気になるからやめない気がする。